口コミや評判の多い転職エージェントのアデコってどうなの?現役外資系コンサルタントが実際に登録してみた

こんばんは!現役外資系コンサルタントの謙介です。

転職エージェントって、世の中にたくさんありますよね。私も既に2回程転職していますが(外資金融→外資ベンチャー→外資コンサル)、正直、どの転職エージェントを使えば良いの?』って全然分からないですよね。

私も分かりませんでした。

『オススメ 転職エージェント』とググッてみても、提灯記事やアフィ目的っぽいサイトも多いし、それっぽいブログがあっても、一体誰が書いているの不明だったりと、情報の信憑性も『?』です。

手前味噌で恐縮ですが、私は自分で転職を2回しているのと、内資・外資20社を超える転職エージェントに登録し、のべ40人以上のヘッドハンターともお会いしました。

転職をしたことがない人が口コミの寄せ集めを基に転職エージェントを語るのはナンセンスだと個人的には思っているので、この記事では客観的なデータ私個人の実体験を軸に記事を書いています。また、転職エージェントを論評する際は必ず自分で登録し、担当者と面談をしてから評論をするようにしています。

こんな事を言うと会社からぶちのめされそうですが、実際に転職も検討しているので(笑)、自分の転職活動を基にした実体験を綴っています。

今回も、実際にアデコに登録し、担当者と面談をしてきました。詳しくはページ下部で。

1. アデコが向くのって、どういう人?

結論から言うと、アデコを使うのに適しているのは、下記の方々です。

  • ミドル層(400万~800万)の方で、外資系企業を狙いたいと考えている方
  • 日系の海外進出・駐在案件、また外資系企業の日本進出に興味がある方
  • 英語を使って仕事をしたいと考えている方
  • ある程度希望業種や希望業界が決まっている方

アデコは、全てを網羅的に、バランス良くカバーしている『バランス型』の転職エージェントではなく、上記に挙げた、特定の分野やターゲットに強いタイプの転職エージェントです。特に、外資系に少しでも興味がある方は登録しておいて損はないかと思います。後述しますが、P&G、l’Oreal、Johnson & JohnsonやPfizerなどのビッグネームにも紹介実績があり、世界的な人材業界の売上は世界第1位といった唯一無二の価値があるからです。

2. アデコの基本情報

2-1. アデコの会社情報

まず、アデコ株式会社の基本情報です。

会社名 公開求人数 非公開求人数 本社所在地 従業員数
アデコ
(Adecco)
4,000件   16,000件 東京都港区南青山1-15-9
第45興和ビル
2,600名
(日本)

出典: Adecco公式ページ、ウェブサイト『転職エージェントの選び方!』の情報を基に筆者作成

アデコは、スイスに本社を置く、世界的に有名な人材企業です。日本でのプレゼンスはそこまで大きくないかもしれませんが、世界的にみると、人材関連の会社の中では売上高は世界1位です。下記に、世界における人材業界の売上高ランキングのグラフを作成してみました(2015年度の実績)。

出典:Statista.comの情報を基に筆者作成

 

世界的にみると、アデコの売上高は2兆4,430億円相当です(1ドル=100円で計算)。もっとも、このランキングは『人材派遣』などのサービスも含んでいるため、ピュアに転職エージェントだけの数字ではありませんが、それにしても世界No.1の恐ろしい売上を叩き出しています。ちなみに日本支社における2015年の売上高は、1,506億円だそうです(出所:アデコ公式ウェブサイト)

また、アデコ社は拠点の数は全世界で5,100拠点以上、60カ国以上に展開している世界的な大企業です。フォーチュン誌が発表する、世界的な大企業500選の『Fortune 500』に選ばれているのも評価できる点です。※Fortune500には、他にAmazon.comやApple、Alphabet(Google)など世界を代表する企業が名を連ねています

2-2. アデコの紹介実績企業一覧

出典:アデコ公式ウェブサイトより抜粋

言わずもがなですが、ここに掲載しているのはほんの一部です。私自身も求人を沢山紹介して頂きましたが、世界的な大企業も多く含まれていました。

3. アデコの特徴

ここのセクションでは、アデコの特徴を2点紹介します。

3-1. 『一気通貫』の担当制

アデコの特徴として、大手エージェントには珍しく『一気通貫制度』を取っています。これは、『社内のリサーチ部隊とお世話をしてくれる担当者で分業制にする制度』とは異なり、『自分を担当してくれる担当者が、そのまま直接企業などに交渉や調整を行う』制度です。下記にイメージ図を作成しました。

 

出典:アデコのエージェントインタビューを基に筆者が作成

この制度のメリットとしては、担当してくれるエージェントの方が求職者・企業側の両方を一気通貫で繋いでいる為、『自分がその企業に合うか?』などを担当者がより正確に把握でき、またそれに伴い、情報の精度も自然と上がる点です。

また、社内の他の部署と連携する必要もないので、スピード感もこちらの方があります。一方で、こちらの制度の場合、担当者視点で見ると、給料が完全に歩合制になるので、企業からの紹介料(キックバック)が高い企業を優先的に勧めてきやすくなるというデメリットはあります。

彼らも商売、ですからね・・。

アデコの他に、JACリクルートメントが同様の制度を取っています。

3-2. ミドル層(400万~800万)に注力している

リクルートエージェントやインテリジェンスなどの最大手がほぼ全レイヤーに対して転職支援を行っているのに対して、アデコの場合はミドル層に特化して転職支援をしています。ミドル層の定義はまちまちだそうですが、大体400万~800万の間くらい、という事でした。担当者曰く、いわゆるミドル層より下のレイヤーにはあまり対応していないとの事でした。

4. アデコの評価

で、実際のところアデコってどうなのよ?という疑問が当然湧きますよね。

結論から言うと、アデコは『外資系への転職や、海外駐在を考えている人には良い転職エージェント』だと僕は思います。下記に、私が考えるリクルートエージェントの評価を記しています。総合評価で見ると、点数はどうしても低くなってしまいますが、アデコは様々な分野でバランスが取れているタイプのエージェントではなく、特定の分野が強いタイプの転職エージェントだと言えます。

項目 評価(5段階中) 星の数
エージェントの質 ★★★☆☆ 3
サポートの質(履歴書の書き方指導など) ★★☆☆☆ 2
求人の質 ★★★☆☆ 3
求人の多さ ★★☆☆☆ 2
独自・非公開求人の量 ★★★★☆ 4
総評価  ★★★☆☆  2.8

4-1. 総評

  • 外資系企業を狙いたい人には向いている
  • ミドル層(400万~800万)の求職者には向いている
  • 『量』を求めるならば、リクルートやDODA(インテリジェンス)を検討した方が良い

4-2. アデコを使うメリット

  • 世界的なネットワークを持っているため、外資系や海外駐在・海外進出案件に強い
  • 外資系独自の案件は多く保有している

一番のメリットは、世界的人材会社No.1のネットワークを活かした、外国案件などの多さでしょう。某有名な外資系ベンチャーが日本に参画する際も、アデコが日本支社立ち上げにあたっての人材調達をメインで支援したとの事でした(※実は、私は今でもこの某ベンチャー企業に入りたいくらい、有名かつ優良な企業です)。

日本に進出を考えている外資系企業、また海外進出や海外事業を推進しようとしている案件は多く、ここでは随一の強みを発揮するでしょう。

また、アデコとグローバル契約を交わしている企業も多いので、日本でアデコ指名で求人が来ることも珍しくないそうです。

4-3.アデコを使うデメリット

  • 『量』の面では、業界大手のプレイヤーからすると劣る
  • 日本では知名度が低いため、日系企業とそこまでパイプは強くない

一番分かりやすいデメリットは、求人の量でリクルートやインテリジェンスに圧倒的な差を付けられている事です。2017年4月現在では、アデコの求人数約1万7,000件に対して、リクルートやインテリジェンスは16~17万前後の求人数で推移しており、量の面ではこれはもう勝負になりません。

網羅性や求人の量をとにかく重視されたい方は、リクルートエージェントかDODA(インテリジェンス)を選ぶのが合理解ですまた、日本では知名度がそこまで高くないために、大手のリクルートなどと比べると、日本企業とのパイプはそこまで強くないのもデメリットと言えるでしょう。

5. アデコのキャリアカウンセリング(面談)に実際に行ってきました

2017年4月、アデコの担当者との面談に行ってまいりました。

今回担当だったのは女性エージェントのNさん。リクルートの担当者の方ほど固くなく、外資系っぽい雰囲気を漂わせる、感じの良い女性でした。

霞が関のオフィスが入っている霞が関東急ビル。本社とは違うようですが、拠点がいくつかあるようです。

入口。タッチパネルで担当者を呼び出した後、面接室へ案内されます。外資系企業っぽい。

他社同様、20~30件ほど求人を紙でお渡しされましたが、特にめぼしい案件も残念ながらありませんでした。面談が急きょ入ってため準備する時間がなかった、というのあるかもしれませんが、大体他社さんと同じ求人だったのと、正直、もうちょっとニーズを的確に汲み取ってほしいという気持ちは正直あります。

さて、一通り、自己紹介や自分の経歴などを話し終わえた後は、こちらからの質問しました。

 

Q.御社の強みってなんでしょうか?

A. 弊社では、全員が求職者に会って、企業と求職者の両方の立場が分かる『一気通貫型』のサービスを提供しています。これにより、より求職者に近い立場で転職活動を支援させて頂く事ができます。また、例えば大手のリ●ルートさんの場合ですと、若手層に注力しており、若手層の転職は単価が低いため、成約数を稼がないといけず、そうするとどうしても対応が事務的になりがちです。それに対して、弊社は英文レジュメや関係書類の添削など、細かなケアが多いです。

また、外資系企業さんが日本に参入する際は、弊社のみにお声掛け頂くことも多いです。

 

Q. そうは言っても、御社にも成約数目標値とか、売上目標的なKPI(成績指標)はあるんじゃないですか?

A. はい、もちろんです。しかし、弊社は若手層ではなく、ミドル層の単価が比較的高い層をメインターゲットとしているので、最大手のエージェントさんに比べたら多少ゆとりを持って対応できます。
※確かに、内部口コミサイトのVorkersの口コミを見ても、厳しいノルマなどは特に科せられないらしい様子

 

Q. 御社の弱みはなんでしょうか?

A. 求人の数は、最大手のエージェントさんに比べると圧倒的に少ないですね。

 

Q. Tさんって転職経験ありますか?また、その際は、どちらの転職エージェントを使われたのでしょう?

A. はい、ありますよ!もちろん、アデコを使いました(笑) 使った登録エージェントは、DODA(インテリジェンス)JACリクルートメント弊社(アデコ)ですね。

 

Q. リクルートエージェントは使わなかったんですね。(笑)

A. はい、あまのじゃくなところがあるので・・(笑)

■感想

Nさんは、非常に人懐っこい方で、裏表も少なく、非常に感じの良い方でした。転職エージェントは、数百/数千人単位でコンサルタントが在籍しているので、相性の良いコンサルタントさんと巡り合えるか、って正直運の部分も大きですね。

6.内部口コミや評判160件に目を通しました

内部の口コミサイトのVorkersや転職エージェントの口コミサイトで、アデコの口コミや評判に目を通しました。やはり、転職エージェントを正しく理解したいのであれば、中にいる内部の社員の評価や意見も十分に鑑みないといけないですね。何点か面白いコメントを意訳します。

  • 成約率などのノルマなどはないため、(転職エージェントの仕事が)キツイとは思わなかった。
  • 企業文化としては、昔はガツガツした営業タイプだったが、今は人に優しいタイプの人が多いと思う。
  • コンサルタントは皆ある一定以上の知識を持ち合わせており、頼りになる同僚が多かった。

全体的に、『比較的緩めの会社で、風通しが良く、あまりゴリゴリとした体育会の会社ではない』という意見が目立ちました。こういった評判や口コミを見ると、『求職者の事を考えず、とにかく成約率をひたすら稼ぎたい』というエージェントばかりではないのが類推できます。

7.  まとめ

最後に、復唱とはなりますが、リクルートエージェントはこういった方に向いています。
よくご検討頂き、皆様の転職活動にご活用頂ければと思います。

  • ミドル層(400万~800万)の方で、外資系企業を狙いたいと考えている方
  • 日系の海外進出・駐在案件、また外資系企業の日本進出に興味がある方
  • 英語を使って仕事をしたいと考えている方
  • ある程度希望業種や希望業界が決まっている方

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